5.Sutra 偉大な酒の導きの教え
摩訶般若波羅蜜多心経 偉大な酒の導きの教え(訳 あかなるむ)
1観自在菩薩 行深般若波羅蜜多時  
2照見五蘊皆空
3度一切苦厄 
4舎利子 
5色不異空 
6空不異色 
7色即是空 
8空即是色 
9
10受想行識 亦復如是 

11舎利子 
12是諸法空相 
13不生不滅 
14不垢不浄 
15不増不減 
16
17是故空中無色 
18無受想行識 
19無限耳鼻舌身意 
20無色声香味触法 
21無限界乃至無意識界 
22無無明 
23亦無無明尽 
24乃至無老死 亦無老死尽 
25無苦集滅道 
26無智亦無得 
27
28以無所得故 
28菩提薩捶 依般若波羅蜜多故 
30心無圭礙 無圭礙故 無有恐怖 
31遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃 
32三世諸仏 
33依般若波羅蜜多故 
34得阿耨多羅三藐三菩堤 
35

36故知般若波羅蜜多 
37是大神呪 是大明呪 是無上呪 
38是無等等呪 
39能除一切苦 真実 不虚故人 
40説般若波羅蜜多呪 即説呪曰 
41
42羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 
43菩提薩婆訶 
44般若心経 
1観自在菩薩が 深酒して酔いつぶれんとした時
2人間の心身を構成している五つの要素が全て酔いつぶれることを発見された。
3故に一切の苦しみが無くなることも発見されたのだ 
4飯を食う(酒を飲まない)者よ
5素面は酔っぱらいと同じであり
6酔って正体を無くしても素面と違うところはないのだよ
7したがって素面はそのまま酔っぱらい
8酔っぱらいは正体を無くしても素面と同じなんだよ
9(訳者注:酔っているので話がくどくなっている)
10残りの心の働き、感覚も想いも行いも論理もこれと全く同じなんだ

11飯を食う(酒を飲まない)者よ
12だからあらゆる存在や現象の法則は、酔っぱらいに似ているんだ
13酔っぱらって生まれるものもないが酔っぱらいが無くなることもない
14酔っぱらいに汚いもきれいも無い
15そもそも酔っぱらいは増えることも減ることもないものなんだ
16(訳者注:酔っているので話がくどくなっている)
17だから酔っぱらえば存在へのこだわりなんか無くなってしまう
18だから酔っぱらいには感覚も念想も意志も知識も無くなり
19眼・耳・鼻・舌・身体・心といった感覚も無くなり
20形・音・香・味・触覚・心の対象といった感覚の対象も無くなり
21最後には意識の限界も、意識に限界があるということも無くなってしまう
22無明に生きるという悩みも無くなり
23無明・無知がなくならないという悩みも無くなり
24更には老死も老死が無くなることも悩みでは無くなり
25苦しみもその原因も、苦しみを無くする道も無くなり
26知ることもなければ得ることもないへべれけの境地になる 
27(訳者注:酔っているのでかなり話がくどくなっている)
28素面でいても酔っぱらいでいても)得ることは何もない
29それでも悟りを求めるものは いつも酒を飲んでいる
30心に疑いが生じることもなく 疑うことがないから 恐れるものも無い
31すべての思想の偏りから離れて 安楽の境地にいることが出来るからだ
32現在・過去・未来 酒行の限りを尽くした者はことごとく
33酒を飲むことに全力を傾けたから
34あのくたらさんみゃくさんぼだい
35(訳注:ろれつが回らなくなっている)

36だから知るべし 酒を飲んで酔っぱらうことが
37最高の祝福にして呪い 最高の悟り 最高の悟りへの道 
38これに勝るものは無い
39あらゆる苦しみを無くするための 真実! 嘘じゃないよ
40くどいようだが 酒飲みの境地を述べよう つまりこういうことなんだ
41(訳注:くどい)
42飲みに行こう みんなで飲みに行こう 呑んで呑んで酔いつぶれたら
43それが悟りそのものなんだよ めでてえなあ
44これが酒飲みの 心の教えだあ(……:尊師昏睡 合掌)