タイトル | : 2001/01/20■041 マキで暮れる |
記事No | : 141 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 10:07:38 |
投稿者 | : 管理人 |
[マキで暮れる] ぼーっとしてるうちに1月も下旬ではないか. 新しい年は新たな気持ちで...なんて前向きの姿勢は,やっぱり,らしくないのであった. ここ1か月の間に見たライヴは,12月27日の浅川マキのみ.年末5日間連続の新宿ピットイン公演(池袋文芸座時代を含めると,通算30回目の大晦日公演だとか)のうちの1日. この日彼女は風邪をひいてたらしく,声で出てなくて,開幕当初はどうなるものかと危ぶまれたが,渋谷毅(p)+森山威男(ds)という珍しい組合せのサポートの甲斐もあって,半ばあたりから尻上がりにいい感じになり,結果的には満足のゆくコンサートとなった.森山の演奏を聴くのは実に久しぶりだったが,いまだにパワフル.渋谷の珍しいシンセ演奏も聞けた. 浅川マキは,歌唱法一つとっても,正統的なスタイルからはかなり逸脱しているが,異端だの前衛だのというんじゃなくて,ただ我流に徹してきただけなんだと思う. 共演者が不在のときの,歌と語りの境界が非常に曖昧なア・カペラのステージだって,別に奇を衒ったものではなく,彼女の「体質」に根ざしたものにすぎないと思う. 俺は,昔の持ち歌がときに見る影もなく崩した形で歌われるのを聞いて,最初はがっかりしたものだが,今はこれでいいのだと思うに至っている. マキは,己の声が衰えるのに任せている.プロの歌手としては全く「いけない」ことであるが,もはや彼女自身が一つのジャンルなのだから,どうしようと好きにして構わないのである.良くも悪くも較べるべき対象は,いない. 初めて聞く人はちょっと唖然とするかも知れないが,二度三度と足を運ぶときっと癖になるのではないだろうか. お薦めしたい.
[ソニーで怒る] 去年の暮れ,MDウオークマンが故障したので――故障といっても,着脱式の電池ボックスのネジがバカになって,手で押さえてないとすぐ外れるというだけのことなのだが――ヨドバシカメラに修理に出した(12月29日). メーカーが休みに入ってるので,仕上がりは1月中旬以降になるだろう,ネジの交換だけだからそんなにお金はかからないだろう,という話だったのだが... 1月18日にヨドバシから電話.「メーカーの見積りで,12,000円ぐらいかかるんですが,いいですか?」と言う.ネジ1本で,いちまんにせんえ〜ん? どういうこっちゃと尋ねたら,壊れているのは電池ボックスに付いてるネジの側ではなく,ウオークマン本体にあるネジを受ける穴の部分(ボルトとナットに喩えればナットの方)であり,これを交換するためには,本体を分解〜組立てしなければならず,修理代がかさむのだという. それにしても12,000円は高すぎる,もうちょっと金を出せば新品が買えるじゃないか,と思ったので,修理はキャンセルすることにした.電池が使えなくても電灯線はOKだから,ライヴではだめでも家では使えるし. で,キャンセルしても,ブツがメーカーからこっちに戻ってくるまでに2,3日かかるという. ちなみに,もし修理を承諾したとしたら,直って来るのは10日以上先になるんだそうだ.そんなに待てん. ....それにしても. ソニー製品って,昔は質実剛健で,壊れなかったんだけどなぁ. 俺は子供の頃はソニーの信奉者で,オーディオ関係は皆ソニーで揃えてたんだけど,いつの頃からか――80年代以降かな――普通に故障するようになったんで,信頼できなくなってしまった. 実際,DATウオークマンなど,何度故障したことか.そのうち2回ぐらいは,メーカーでも修理できなかったのか,新品と交換してくれた.「技術のソニー」じゃなかったの? ソニー神話は今も健在のようだが,皆が持ってるソニー製品はそんなにしっかりしてるんだろうか? 俺のだけハズレなのか? お薦めしたくない.
2001/01/20 GESO
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