タイトル | : 2001/08/08■056 喫茶店主義 |
記事No | : 156 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 10:28:02 |
投稿者 | : 管理人 |
[喫茶店主義] ここ四半世紀ほど,昼に一人で外食するときは喫茶店で,というのが癖になっている. 定食屋には滅多に行かない.確かに安いが,混んでるせいで,食い終わったら追い立てられるように出て行かねばならず,気分が悪いから. もちろん,週に一度はラーメンを食わずにはいられない体質なので,混んでてもラーメン屋には入るし(なるべく直久),2週間に一度は牛丼を食わないと精神衛生に悪いので,牛丼屋にも行く(よくよく吉野屋).車に乗ってる場合は,選択肢が少ないので,不本意ながらファミレスに入る(できればデニーズ).それよりは蕎麦屋のほうがいいのだが,高くて不味いのに当たって後悔したことが多いので,滅多に入らない. ともかく,可能な限り喫茶店に入りたいのだ――それも昔風の,寛げるタイプの店に. だが,そういう喫茶店は,ドトールやスターバックスみたいに全国展開している安い店の攻勢の前に,滅びつつある――あの手のチェーン店は,安いだけで落ち着かないから,嫌いだ.スタバなど,けしからんことに店内禁煙だし. 喫茶店のランチメニューって,カレー,ピラフ,スパゲティー,サンドイッチぐらいで,軽食が殆どだけど,それでも一向に構わない.コーヒーだって旨いに越したことはないが,不味くて飲めたもんじゃないというんじゃなければ,良しとする. 喫茶店で昼食を摂るのは割高だと思われる向きもあろうが,ただ食事するだけじゃなく,雑誌や新聞を読んだり妄想に耽ったりなどして一時を過ごすわけだから,俺は別に高いとは思わないのだ. 先日仕事で埼玉の富士見市に行ったとき,鶴瀬の駅ビルの中で俺好みの何だか垢抜けない喫茶店を発見,昼時だったので,ついふらふらと入ってしまった.中途半端に古びた木造の店で,二人掛けのテーブルが15脚ぐらい.お客はまばら.マスターらしき人物は見当たらず,フロアの店員は20代前半の男女各1名.厨房を覗く機会はなかった. ランチメニューは,先に書いたようなお決まりのものだが,生姜焼きランチもあったので,それを頼んでみた.飲物とセットで840円と,他のセットメニューよりも40円高いが,まぁそんなもんだろう.飲物はアイスコーヒーにした. まずライスをペタッと少なめに盛った絵皿と,生姜焼き・スパゲティーミートソース・サラダを盛り合わせた絵皿が,ややあってアイスコーヒーが,出てきた. 次の各点を評価したい. 1.ナイフとフォークではなく,割り箸が添えてあったこと 2.生姜焼きに脂身が多かったこと 3.サラダの主体はキャベツの千切りで,申し訳程度にピーマンとトマトのカケラが混ぜてあり,フレンチドレッシングがどっぷりかかっていたこと 4.アイスコーヒーに最初からシロップが入っていたこと 5.別に旨くはないが,かと言って不味くもなかったこと 1.はともかく,2.以下は俺の嗜好にはむしろ合わないのだが,「喫茶店のランチ」のあり方としては,これで全く正しいのである.難があるとすれば,ご飯のおかずにスパゲティーミートソースぅ?という関西風の組合せ(そうか?)ぐらいか. ランチのほかに評価できる点としては, 6.各テーブルに「不思議と当る愛の星占い」――100円入れると,ご託宣の紙片を巻いて突っ込んだ細い筒が出てくるやつ――が備えてあったこと 嘆かわしいことに,これを常備している店は今や稀少だ. 7.店員の態度が「普通」だったこと やる気なさそうな態度は論外だが,やる気満々といった態度も別にありがたくないのである. 唯一最大の欠点は,新聞・雑誌の類を置いていなかったこと.これらはマガジンラックに突っ込んで,出入口もしくはレジの傍の床にさりげなく置かれているべきものである. まぁ,そんな感じで,偶然入った喫茶店にしてはなかなか気に入ったんだけど,帰り際「うちは外税です」と言われて882円を請求された途端,評価は急落した. なぜなら,喫茶店のランチの値段は,税込み850円以下でなければならないからである――あくまで俺的には,であるが. (夜は居酒屋主義,の巻)
[選挙] こないだの参議院議員選挙の直前,旧友――決して悪い奴じゃないのだが――から「比例区は公明党公認の某に一票を!」という電話と葉書がきた. 電話口では「分かったよ〜ん」などと話を合わせといて実際にはもちろん投票しない,という大人の態度を採ったが,後日「お陰様で当選しました.ありがとう」というメールがきたときには,思わず「俺のお陰じゃねーよ」とRESしそうになって,やはり大人の態度で思いとどまったのだった. それにしても,「衆愚」とか「愚民」といった言葉を思い起こさせる選挙結果だったなぁ.国民って,こんなに馬鹿でいいんだろうか? (愚民でぐみんなさい,の巻)
[地雷] まだ聞いてないのだが,売上収益を全部地雷撤去の費用に充てるという『ZERO LANDMINE』とかいうCDが100万枚も売れてるんだそうである. 企画者の坂本龍一は,地雷の被害に心を傷めつつ「僕がもしも今20代だったら,絶対に(地雷撤去作業に)志願します」云々と語っている.なんで50代近い今志願しないのかよく分からないが,「目標が見えない若者は勉強のために参加すべき=目標が見えてる大人は参加しなくていい」という理屈のようである.少なくとも彼の場合は,自分にできる仕事=オンガクで世界平和に寄与しようというわけで,たいへん立派な心掛けであるが(何かの罪滅ぼしとか代償行為なのかも知れんが),こういった反論の余地がない善意の固まりみたいな行為って,気持ち悪くてしょうがない....なんてこと言ってると地雷踏むんだろうな,きっと. (地雷はキライじゃ,の巻)
2001/08/08
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