タイトル | : 2001/08/18■057 居酒屋主義 |
記事No | : 157 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 10:28:35 |
投稿者 | : 管理人 |
[居酒屋主義] どんなに金がなくても外で飲む/誰とも話さずミステリを読みながら一人で飲む――のが好きで,そうしている. だが安いに越したことはないから,バーじゃなくて主に居酒屋へ行く. まさみやは確かにいいが,笑笑やつちやも一人で飲めるから貴重だ(何れも新宿圏内). もちろん家でも飲むし,人とも飲むが,そのときは本は読まないで,話す(当然のこと). ともあれ,酒と食事は一体化しており,飲み代は必要経費と見なされる――等々言ってるとアル中と思われかねないが,俺と酒との付合いは,バロウズとクスリの関係ぐらいに節度を保ったものである. ほんの浴びる程度ってことですね.
[見聞録] ☆高橋朝(8月11日 武蔵小金井ART LAND)ライヴは16年ぶりとか.先っぽに提灯を吊した長い竿(ヒマワリの支柱にする類の棒らしい)を左右の手に一本ずつ掲げ雨合羽姿で「出たよ出たよ....でも魂じゃないよ」などと語りつつ登場.天井のダクトから包帯でぶら下げたスティック群・スネアドラム・シンバル・台所用品・ドライアイス・自家製素麺・声等を用いての音響パフォーマンス.一挙一動が醸し出す飄々とした味わいはその場で体験するしかないもの.半年に一度ぐらいは観たいが次に観れるのは何年後か./『情熱の狂想曲』(監督マイケル・カーティス)原題『YOUNG MAN WITH A HORN』.'20年代の伝説のジャズ・トランペッター ビックス・バイダーベックをモデルにした'49年作品.同じ設定でクラシック奏者ものでもオールド・ロッカーものでもパンク・ロッカーものでも作れる物語の王道.主演のカーク・ダグラスとドリス・デイもいいがローレン・バコールが嫌〜な性格のインテリ女を好演./『PLANET OF THE APES』(監督ティム・バートン)旧猿惑シリーズでは主役のヒトだったのが今回は敵役の長老サルを演ってる(=サールトン・ヘストン)など細部のお遊びは面白いが金掛けてる割にはスケール感不足.主要なSFアイディアも旧シリーズの使い回しでリメイクの意義は乏しく毒も薄め.バートン作品としては最低./『千と千尋の神隠し』(監督宮崎駿)スポンサーへの義理さえ果たせば(冒頭はもろアウディのPR)後は好き勝手やらせてもらうぜッてな感じで宮崎の妄想大爆発し結果的にもののけを超える「個人映画」的傑作となった.いろんなもんのパクリが出てくるが映像の説得力が強いため宮崎センセの脳髄経由じゃあ誰も文句も言えねぇなという境地.アニメ作家としては本人が憎悪する手塚御大の地位に至ったか.因みに妖怪変化の造形はゲゲゲじゃなくてどろろ系.
2001/08/18
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