[神ハ細部ニ／金ハ財布ニ／宿レカシ]
　財布が戻ってきた．
　現金はそっくり抜き取られていたが，免許証・カード類など，他は全て無事だった．
　あー良かった....
　発見された場所が全然立ち寄ってない所だったことから見て，やはり電車の中で拾われるか抜かれるかしたのであろう．
　届けてくれた人にお礼をしたかったのだが，新宿警察署会計係（遺失物は会計係の所管だ）の担当者に「拾得者への謝礼は不要．住所は本人の希望もあって教えられない．氏名と電話連絡先のみを教えるが，二回連絡してつかまらなかったら，それ以上連絡は取らないように」と言われた．
　で，二回連絡してもつかまらなかった（連絡先は職場だった）ので，心残りだがお礼は諦めた．
　前に財布（を入れた鞄まるごと）を落として現金が手付かずで戻ってきたときには拾った人の連絡先をきっちり教えてもらったことから推して，現金が戻ってこなかった場合には教えない，という決まり事が警察にはあるようだ．
　ふむふむ....こんな些末な知識を得て嬉しいのか俺は？
　結局被害は約二万円で済んだわけだが，クレジットカードは再発行で番号が変わるし，キャッシュカードは口座のある銀行支店まで行って「発見」又は「再発行」の手続をしなければならない（後者の場合は手数料を取られる）．
　免許証は，まぁ再交付してもらわなくても大丈夫だろう．複製したものを使って消費者金融から借金，という可能性は零ではないけれども．
　あー何かと面倒臭い．でも，自業自得だもんねぇ．
　すっかり懲りたので，首から提げる方式とバンドに付ける方式の二種類の財布を買ってみたものの，いずれも日常的には非常に使いづらく，実用性を欠くものだったので，多分今後はもう使わないだろう....．

[映画]
　財布落とす前に観た映画で『ザ・ミッション』（監督ジョニー・トー）は，「世界が絶賛」というほどのもんではないが，良かった．
　字幕や主題曲の確信犯的な時代錯誤加減を含めて，往年の日活アクション映画への敬意が感じられる．主役の一人（アンソニー・ウォン）など宍戸錠そっくりだし．
　まぁ，筋書きはあってないようなもんですが，巧くて濃い役者陣と，拳銃撃合い場面の静／動の対比の見事さを楽しむべきでしょう．

2001/10/04