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タイトル2002/04/15■077 牛乳で割ること
記事No177
投稿日: 2013/10/05(Sat) 11:50:25
投稿者管理人
[牛乳で割ること]
 西巣鴨の高木という素敵な佇まいの居酒屋に入ったら,メニューに焼酎の牛乳割りがあったので,頼んでみた.
 最初から割ったかたちで出てくるのかと思ってたらそうではなく,ラベルなし(でもMEIJIの刻印入り)のレトロな牛乳瓶と,焼酎のグラスが別々に出てきた.
 好きな比率で割ってくれという訳で,大変結構.焼酎だけお代わりしてもよい.
 上等な酒の場合はストレートが一番だが,そこそこの酒の場合は牛乳で割って飲むのが,俺は結構好きである(日本酒を除く).特にウイスキーの牛乳割りが好みだ.
 もう随分昔のこと.黒の50あたりの安ウイスキー(当時)をよく牛乳と半々に割って飲んでいたのだが,寝床で本を読みながら飲みたい欲求+牛乳からの連想により,哺乳瓶に入れて飲む,というアイディアを思い付き,早速試した.
 ゴム乳首の穴のサイズは,Sでは吸い出すのに力が要りすぎる.Lでは瓶を倒したとき零れることがある.で,結局M穴が最適であることが分かった.
 酒をストローで飲むと酔っ払いやすいのにも似て,この飲み方をすると,普通に飲むよりも何故か早く酔いが回る.しかも,酔い潰れても枕に酒を零す心配がない.
 我ながら素晴らしい実用新案だと思ったので,周囲の酒飲みどもにも薦めたのだが,何故か誰も真似ないばかりか,心外にも変態呼ばわりされてしまった.
 この合理主義の極致の飲み方を変態扱いするとは,因習に捕らわれた飲酒家は全く度し難いものだと,腹を立てたものである.
 今ではもう哺乳瓶では飲んでいないが,これは何度かの引越しの間にマイボトルがいつの間にか紛失したせいであって,別に反省したからという訳ではない.断じて....

[大蟻食vs.巫女・補遺]
 池田晶子の連載エッセイ『わが闘争』は,角川書店のPR誌「本の旅人」に載ってたが(先の4月号で終了),角川のサイト http://one.kadokawa.co.jp/ でも読めると分かった.
 で,ざっと読んでみた(txtに落とせないので読みにくい)けど,例の喧嘩についての具体的な言及はないようだ.
 佐藤亜紀も,悪口の続編をアップしてないので,この喧嘩はこのまま有耶無耶に終わってしまうのだろうか.つまんないの.

[ディスコグラフィの困難]
 改めてネットを検索したところ,奥村チヨのディスコグラフィは東芝のサイトの奥深くに眠ってました.ごめんネ…EMI.
 だけど,他社から出た作品が掲載されていないのは仕方ないとしても,シングル盤のカップリング曲やアルバムの収録曲が記載されていないのは片手落ちで,残念である.
 誤りや欠損が疑われる記載もあり,結局不明点は残ったまま.もどかしい.

[最近読んだの本]
 倉橋由美子『よもつひらさか往還』(講談社)○(飲みながら読むのに相応しい連作短編集.若手がこんなの書いたらケッ!だが由美子様ならOKの高踏的法螺話)/積木鏡介『芙路魅 Fujimi』(講談社ノベルス)×(ハズレちゃったい)/舞城王太郎『世界は密室でできている。』(講談社ノベルス)○(なるほど「青春エンタ」ですか)/津原泰水『蘆屋家の崩壊』(集英社文庫)◎(手練れ.室井佑月の元カレ?BGMには倉地久美夫「うわさのバッファロー」が良かれ)/浅暮三文『左眼を忘れた男』(講談社ノベルス)△(かなり無理めで変な話を書く妙に気になる作家)/藤谷文子『逃避夢/焼け犬』△(変な言葉遣いも出てくるが十七,八歳でなきゃ書けない作品かも)/荻原浩『ハードボイルド・エッグ』(双葉社)○(和風固茹卵人情悲喜劇.この次に出したサイコもの『噂』もなかなかよろし)/山田正紀『人喰いの時代』『剥製の島』(徳間文庫)『少女と武者人形』(集英社文庫)△(正紀様の本は古本屋で見かけたら兎に角ゲット)/吉田武『虚数の情緒』(東海大学出版社)?(重すぎて持ち歩けぬため当分読み終わりそうにない).

2002/04/15 GESO