タイトル | : 2002/09/26■086 裕次郎より旭でしょ |
記事No | : 186 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 14:27:38 |
投稿者 | : 管理人 |
[映画三昧] というほどでもないが,ここ1か月で10本以上観てるから,俺としては多い方である. 中野武蔵野館でアキラ主演映画21作品をレイトショーで連続上映していたり,京橋フィルムセンターで70年代日本映画を連日上映してたりして,どちらも行きやすい場所にあるもんだから,結構マメに通ってる次第. 見逃していた映画,もう一度観たい映画――気に入ると三度以上観ちゃうんだけど――を観るにはいい機会である. 例えば,長谷川和彦の2作品(3作目は20世紀中に遂に作られなかったな). 24年振りに観た『青春の殺人者』('76)では,当時語り草になった市原悦子の演技がやはり凄まじく,息を呑みつつも笑わずにはいられなかった. 何年振りに観たか忘れた『太陽を盗んだ男』('79)では,出演者として戸川京子と香山リカの名前が出てきたのが気になった.戸川京子はやはりあの戸川京子で,本格的な映画デビュー作だったらしいが,どこに出て来たのかは分からずじまい.香山リカはあの香山リカかどうか確認できず.制作進行に黒沢清の名前があったのにはナルホド. 主として旧い邦画を観ているが,洋画の中では『ゴーストワールド』('01)が良かった.原作のコミックは未読だけど,日本のおたくこそが作るべき作品だと一瞬思った.が,エスニシティーの輻輳が底に在って作品に厚みを与えていることを思えば,やはり日本で作っても薄くて駄目かも.よく分かる映画だったけど,一番気になったのは,冒頭(では映像付き)と最後(は音だけ)に流れるモハメド・ラフィの50年代の曲.これは10年以上前にインキャパ美川氏から確か豪州土産でもらった寄せ集めビデオ――地元テレビからのエアチェック――に入ってたやつと同内容で,「60年代初期の日活映画のキャバレーシーンでトニー谷がスカパラをバックにヒンドゥ語でロケンロールを歌い踊ってるみたいな」演奏(多分映画の一部).格好いいっす.
[多分初紹介] ちと前になるが,「漫画サンデー」9月10日号掲載の連載漫画「ホロ酔い酒房」(長尾明寿 画)に,京都で俺が唯一再訪したい場所・九条河原町の「水月亭」が「火月亭」という仮名で登場してた.お勧めは子袋のお造りにレバ刺,酒はマッカリでありましょう.
2002/09/26 GESO
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