タイトル | : 2002/11/16■088 近況? |
記事No | : 188 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 14:28:57 |
投稿者 | : 管理人 |
[騙された] もう,綾辻行人や千街晶之や野崎六助の煽り文句を信用しちゃいかんな.また騙されてしまった. というのが,マイケル・スレイド『髑髏島の惨劇』(文春文庫)を読み終えての感想. まぁ,そんなに悪くない小説ではある.宣伝どおりスプラッタ・ホラー+警察小説+本格ミステリのキメラで,悪趣味の徒(俺とか)には相応しいわさ. でも,前半のオカルティズム〜切り裂きジャック関連の蘊蓄はくどすぎて,物語のテンポを殺いでる. 後半の,吹雪の孤島での連続殺人――お約束――は,どんな凄い殺され方なのかと期待しつつ読んだのだけど,概ね馬鹿っぽい機械仕掛けで,がっかり. 全体として,犯人の動機を描くことに比重をかけすぎてて,バランス悪い. だいたい,原題は単に "RIPPER" だし,「髑髏島」だって原文じゃ "dead man island" じゃないの.この手のタイトルに弱い好き者の馬鹿(俺とか)につい買わせようって魂胆見え見えだな. あー,過大な期待を抱かずに,最初からB級ミステリだと思って読んだ方が面白かったろうなぁ. 因みに,本作の中にオウル・ペリット――フクロウの消化器の中で,獲物の骨を核にしてできる毛玉.1日に約2回吐き出される――が出てくるが,その件を読んだとたん,往年の藤子不二雄(Aの方)作品『恐怖探偵局』(1964年頃)に出てきてたことを思い出した. 全く,どうでもいいことばかり記憶してるもんではある.
[めめんともり] 10日,病床に在った義母が死去.11日の通夜から12日の遺骨迎えまで,親族の末端として列席.悲しいけれど泣けるかどうか心配だったが,杞憂だった. 中では,初めて見た湯灌〜納棺の儀が,色んな意味で凄かったけど,又の機会に書こ. 結論としては,みんな死の準備は必要だな. 俺は18歳のとき安っぽい仕様ながらも遺言を作ってて,今も抽斗の奧にある.封印してるから大まかな内容しか思い出せないが,特に変更の必要は感じない(ように作った). でも,より具体的なのを書いた方がいいな,と思った. ま,自分の死んだ後のことなど考えても詮ないこと,後は野となれ山となれ――というのが最も正しい態度だと思う. が,そこまで割り切れない程度に几帳面だったりするわけね.
2002/11/16 GESO
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