タイトル | : 2004/02/15■097 さらば牛丼 |
記事No | : 197 |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 14:35:58 |
投稿者 | : 管理人 |
[ラスト吉牛] を食い損ね,口惜しかったので代わりに牛丼太郎へ行く.同類と思しき客で満員. 何事も無く営業してるんで,どっから牛肉仕入れてんだ?と訝ったが,券売機の横に「この期間,当店の牛丼は豚肉を含みます.あらかじめご了承ください」との小さな貼紙が.なるほど,そう来たか.でもそれって牛丼か? 頼んでみれば,確かに牛丼(並)の肉の約半分は脂身だらけの豚バラだった.ジャンク&アンチ・ヘルシー! でも,それでいい,頑張れ牛丼太郎. でも,やっぱり吉野家のがうめー.
[精密検査] 3年連続で大腸癌の検査に引っ掛かり,精密検査を受ける.結果はシロだったから良かったけど,あの大量の水分と下剤を摂らされたうえでの内視鏡検査は,普通の人には辛いばかりであろう.俺は少しMの気があるから耐えられるけど. 検査前日は,今年初めてアルコール抜きの1日となった. 検査当日もアルコール禁止だったのだが,欲望には勝てず晩にはビール,ビール,ビール. ビールはお酒じゃないからいいの.
[飲みながら読む] モーリス・ルヴェル『夜鳥』×(「仏蘭西のポオ」のほぼ全短編を収録.確かに文学の薫りがするも,ミステリ擦れした身には先が読める話ばかりで詰まらない)/相原大輔『首切り坂』△(昭和27年の古書店主人に「パラダイム」を語らせたあの作家は確信犯だったが,明治44年の文芸評論家に同じ言葉を使わせたこの作家は単に不注意なだけなのでは?そもそもパラダイムなんてもんは嘘なんだし(以下略))/サラ・ウォーターズ『半身』○(凄い描写力で読者を19世紀倫敦の牢獄に誘いつつ,幻想文学的世界を身も蓋もない「冷徹非情」な結末に収束させる力業)/石持浅海『月の扉』△(もう少し書き込んで説得力が増せば傑作になったのに惜しい....という作風は推薦者の恩田陸と正紀様にも通じる弱点か.最後に救いがある点もいいんだか悪いんだか)/羽田圭介『黒冷水』△(「これ以外にあり得なかった」と納得させる終わらせ方の方がマルチエンディングよりも好きなので,この落とし方は今一つ.17歳という作者の年齢を考慮すれば恐ろしく達者な作品だが)/伊坂幸太郎『ラッシュライフ』○[これにて全単行本読了.未解決の挿話も後の作品の伏線かと思わせる読者サービスを兼ねた技巧が狡智.顔写真見ても性格悪そう.と,これは讃辞]/佐川光晴『極東アングラ正伝』○[知らない作家だが「風の旅団」や「コンポステラ」や「A-Musik」が実名仮名で登場するとあっては興味を惹かれぬ訳にはいかない.フツーの青年と異人たちとの出逢いと交流を綴る青春小説というか友愛の物語].
[これからは] 余り溜め込まないことにしよう.何についても.
2004/02/15 GESO
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