[具体的な感想ではなく]
　この一箇月余りの間に，知人の通夜に出たり，ライヴをいくつか観に行ったりしたが，抽象的な感慨をメモしておく．
・死を宗教的に解釈してはならない．
・曲の再現を目的としない演奏は，音楽ではなく出来事として捉えた方が適切な場合もある．

[蒐集始末]
　山田正紀の本は，単行本未収録作品を含むアンソロジーの類に至るまで，ほぼ全部集めきった．
　唯一のアニメ化作品『機神兵団』の初版DVD――再版には特典映像が付いていないからパス――も購入．
　都筑道夫の本は，当初リストから外していたジュブナイルまで揃えてしまったが，どうしても入手できないものが結局3冊残った．
　だが，置いてある図書館（それぞれ別）を発見したので，借りてコピーすることはできた．
　因みに，貴重なカセットブック（ラジオドラマを収録）2冊も，図書館から借りられた．
　家の本棚はとっくに満杯なので，この二作家の作品は，リストを表に貼り付けた段ボール箱――ちょうどいいサイズのものを2種類，東急ハンズで取り寄せた――計8個に収めた．
　これで一段落だが，モノを集めるにはカネと手間と時間と収納スペースを要することが，今更ながら身に沁みて分かった．
　もうやめることにしますわ...

[と言いつつ今日も本を買う]
○日本橋ヨヲコ『少女ファイト』1,2巻
　「イブニング」誌連載中．現実のバレーボールには露ほどの興味もないが，この漫画からは目が離せない．オーソドックスなのに斬新なバレーボール漫画．
○武富健治『鈴木先生』1,2巻
　ガッコのセンセが主人公の漫画には嫌悪感があって今まで手に取ることはなかったのだが，これは例外．果てしなく煩悶し続ける鈴木先生の姿はリアルでギャグでシリアス．絵柄はまるで一ノ関圭なのに...
　その他，吾妻ひでお『逃亡日記』・今市子『百鬼夜行抄』15巻・さそうあきら『マエストロ』2巻・伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』・パオロ・マッツァリーノ『つっこみ力』等々．概ね当たり．

[図書館といえば]
　もちろん，その市区内に住んでいる，もしくは職場がある人が，主な利用者だが，いまどきの図書館だったら，それ以外の人にも，どこに住んでる誰にでも，本を貸してくれるものとばかり思っていた――実際，今まで利用したことのある，杉並区・新宿区・文京区の図書館はそうだったし．
　ところが，調べたらそうではなかったのね．
　東京23区の場合，葛飾区・江戸川区・江東区・足立区・大田区・中野区・板橋区・墨田区・練馬区の図書館は，隣接する市区在住者にしか貸してくれない．
　狭量な区だぜ．

2007/03/02　GESO