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タイトル2010/06/24■180 ツイッターなんかやめておけ
記事No261
投稿日: 2013/10/05(Sat) 21:20:12
投稿者管理人
 「もやしもん」実写版の美里役が笑い飯西田というのは以前俺が妄想したとおりで納得だけど,外はミスキャストじゃないの? 特に樹慶蔵=黒沢年雄ってのは如何なものか――ハゲ具合も半端だし.

△水族館劇場公演『恋する虜』(6/5 駒込大観音境内)
 最初の方に「芝居を食い詰めた海上(うなかみ)なら知ってるぜ」という台詞が出てきて,反射的にOST-ORGAN海上氏のことかと思ったけど,当然全く関係なかった.そもそも絶対演劇派は「芝居」じゃなくて「演劇」だそうだし――どう違うんですか,前近代と近代? 特筆すべきは客演の高山宏で,下手な役者よりも役者っぽかった.

○秋庭俊『帝都東京・隠された地下網の秘密』(新潮文庫 2006.親本 洋泉社 2002)
 出版当時毀誉褒貶あったらしいが,ただのトンデモ本とは言い切れないと思う.兎に角面白いし.

○蒼井上鷹『11人のトラップミス』(双葉社 2010)
 最新連作短編集.サッカーには全然興味がないと宣言しつつ標題も内容もサッカー絡みというひねくれ具合は,相変わらず.

△大野左紀子『アーティスト症候群』(明治書院 2008)
 人は何故「アーティスト」と呼ばれたがるのかをナンシー関ふうに意地悪く分析.作者自身アーティスト廃業者ということもあって説得力あるようなないような.

△佐藤亜紀・福田和也・松原隆一郎『皆殺しブックレビュー』(四谷ラウンド 1997)
 小説の技術論的批判には納得いく部分もあるが,ご三方の全篇通しての上から目線が不愉快.島田荘司や藤田宜永を「ナルシス派」と呼ぶ――まぁそうだけど――福田こそナルシスというか自我デブだろ.

○島田荘司『セント・ニコラスの、ダイヤモンドの靴』(講談社ノベルス 2004.親本 2002)
○同『魔神の遊戯』(文春文庫 2005.親本 2002)
 最近また読み直してる島田荘司.大風呂敷に当たり外れはあるけど,この2作は当たりの方.

○橋本治『秘本世界生玉子』(河出文庫 1991.親本 1980)
○同『いま私たちが考えるべきこと』(新潮社 2004)
 橋本も先のご三方にボロクソに貶されているが,累積された知識を楯に批判することしかできないご三方の芸のなさに較べて,ヘンだけど自分の頭で考えてる橋本の方がずっと面白いし刺激的.

 文が短くなってく.ツイッターの悪い/良い影響.

2010.06.24 GESO