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記事No : 178
タイトル 2002/05/08■078 なんじゃらほい
投稿日: 2013/10/05(Sat) 11:50:59
投稿者管理人

[なんじゃらほい]
 虫コミックス版『ドロンちび丸』のカバー絵を壁紙にしてるくらいには杉浦茂ファンの俺であるから,「杉浦茂―なんじゃらほい―の世界」展(三鷹市美術ギャラリー)は,一も二もなく観に行った.
 これが,予想以上に展示点数が多く充実しており,ファンは必見だ(6月9日まで開催).
 単なる思い付きだけで描いたと思われるキャラクターであり物語なのに――下書きも殆どしなかったという――なんでこんなに無茶苦茶面白いんでしょう.
 線が凄く綺麗――流石に末期の絵の線は震えてて痛ましかったけど.
 「大丈夫か?」と心配になるくらい大胆な引用,というか模写も平気でやっちゃう無頓着さも凄い.天才は著作権なんてつまらんもんに拘泥しないのだな.
 因みに,晩年の杉浦さんはチラシ広告の裏に描いてたという伝説を読んだ覚えがあるが,展示物の中にはそういうものはなかった.本当に「伝説」だったのかしら?

[臓器移植の夢]
 これは,夢の中で俺が誰か(知らない人)に話して顰蹙をかった発言を思い出して書き留めたもの.現行の法制度や医療技術を無視した妄想というか何というか,
 「臓器移植って,一人のニンゲンを延命させるために大勢のニンゲンの労力を犠牲にする点で,すごくエゴイスティック且つハイコストなゲームだよね.
 このゲームをいかに公正に行うか? 二つ方法があると思う.
 一つは金持ち向けで,臓器をできるだけ高く売りたいドナーとできるだけ安く買いたい移植希望者のための公開市場を作り,競りにかけるというやり方.
 当然,ヤクザやマフィアは排除しなきゃいかんから,国がちょっかい出してくるでしょう.新たな天下り先――肝煎り法人など――の誕生には警戒が必要だわな.
 輸入臓器の扱いをどうするかといった臓器市場開放問題も,後々生じてくるね.
 もう一つは貧乏人向けで,テレビでもラジオでもネットでもいいから,臓器移植希望者たちそれぞれにアピールさせるコンテスト番組を作り,視聴者投票で優勝した者に賞金=手術費用を与えるやり方.
 番組発足当初は,幼児が主役のお涙頂戴ドラマが中心になるだろうけど,すぐに飽きられて美少女や美少年ブームが来たりする.キワモノ的に,小汚い親父にチャンスが巡ってくることだってあるかもね.
 優勝者は密着取材され,臓器摘出から移植まで,ライヴ中継される.当然そういう条件くらい付くよね.
 賞金の財源はどうするか.スポンサー――医療器具メーカーとか病院とか――が宣伝費として出してもいいし,善意の人々からふんだくった寄付金をプールして充ててもいいし,トトカルチョで金を集めてもいい.
 トトカルチョの場合は「ハート・ジャンボ」「レバー・ジャンボ」といった愛称で,公営ギャンブルになるでしょう.
 これって,少なくとも,街頭で道行く人に手術費用を募る乞食行為よりも正しい,[体が]資本主義,人間[だもの]牧場のあり方だと思うんだけど,どうでしょう?」

[ご本]
 井上夢人『メドゥサ、鏡をごらん』(講談社ノベルス版)○(サスペンスの盛り上げ方は巧いがミステリ的には反則ギリギリかも)/山田正紀『郵便配達は二度死ぬ』(徳間書店)○(トリックに触れる部分で,映画――『二度ベルを鳴らす』じゃなくて『オテサーネク』――を想起させる場面あり)/貫井徳郎『神のふたつの貌』(文藝春秋)△(どんな真摯で深刻な話題を採り上げようとそれは結局プロットに奉仕するものでしかなく中心にあるのはあくまでも謎解きだという制約下での冷徹さこそが俺がミステリを偏愛する理由なんだけど,この作品ではそれが転倒してて,ミステリは単に器として機能してるみたい.ミステリもSFも純文学に堕しちゃいかんよ).その他半ダース読んだ本がほぼ全部ミステリというのはちょっと偏りすぎだと思うが,他ジャンルで取って置きの一冊が.
 版元の京都書院が潰れてて入手できなかった西永奨『ミクロの世界』がどうしても欲しくて,著者のHP(http://www.d8.dion.ne.jp/~susumu9/fantasticmicroworlds_001.htm)を通じて直接購入.走査電子顕微鏡による昆虫や植物や内臓やその辺の日用品(煙草のフィルタとか)の超クローズアップ写真集.思わずデヘヘヘヘヘヘヘヘと頬が緩むエクスタシーもんだけど,海星の裏側の類を気色悪がる手合いにはお薦めできません.

[コタニがあればな....]
 奥村チヨが作曲とプロデュースをした(!)山田千鶴(元新体操のエースだそうです)のデビューシングル「林檎のうさぎ」を捜しているのだが,どこのCD屋にも見当たらない.4月24日に出た筈なのだが....
 全く必然性が感じられないCDであるが,買わない訳にはいかないのである.

2002/05/08 GESO


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