記事No | : 205 |
タイトル | : 2004/09/28■105 やめてけれ |
投稿日 | : 2013/10/05(Sat) 14:43:06 |
投稿者 | : 管理人 |
[クラッシュ]
9/24,社用車で信号待ちしてるとき,後続の運送屋のトラックにど〜んと追突された.何かの理由でブレーキが緩んだらしい....
多分時速10km未満だったと思うけど,こっちはミニバンで相手は多分5トン超,車高からして違うから,結構ダメージは大きい.リアウィンドウは全壊,トランクの凹みや傷は大したことなかったが,車体の継ぎ目がズレてた.
体に怪我はなく,事故直後は何ともなかったが,2時間余り後,首と腕に軽い痺れを感じたので,JAFに車をディーラーまで運んでもらってから,最寄りの整形外科でレントゲンを含む受診,軽い鞭打ちと言われる.首を牽引されマイクロ波の照射を受け,鎮痛消炎剤と筋弛緩剤と湿布薬を受け取っていったん帰宅.20分休憩後,翌日のライヴのため予約していたスタジオに行きバンド練習,終了後メンバーと一杯飲んでから帰る.酒の力で痛み遠のく.帰宅後,首の後ろに湿布を貼り,薬飲んで寝る.
明けてライヴ当日は大した痛みもなく,無事やり終える.打上げも完遂.
だが,これから当分仕事の合間に通院しなきゃいけないし,何かと面倒臭い....
衝突事故は6年ぶりだけど,慣れませんな.
バラードの小説は好きになれても,現実の事故は好きになれんのだった.
[永江朗『批評の事情』]
90年代以降にブレイクした(と筆者が見なす)評論家44人について論じた「評論家評論」.
何かを評論するということは結局,評論する当人のお里を知らしめる行為である――ということを再確認させてくれる点では意味あるのかも知れないが,批判的に扱っている対象をも含めて,全般に大甘すぎる.
採り上げてる評論家の殆どが「ツマラナイ」のに,そこそこ誉めてる点がヌルいのだな.
昔の評論家連中の方が,語ってる内容には共感できなくとも,文章に芸があるぶん遙かに面白かった気がする(例: 平岡正明).
でもまぁ,例えば,筆者による東浩紀論と唐沢俊一によるそれ(『とんでも本の世界S』所収)を比較して落差を楽しむ,といった読み方も一興ではあろう.
俺は東の主著は未読だが,笠井潔との対談本を読んで見切ったから,今後読む必要は感じないけど.
[アイ,ロボット]
予告編を見ただけで,金はかかってるのに貧弱な映像って感じがして,行く気にならない映画ではある.
せめて邦題は「われはロボット」にして欲しかったし.
それは兎も角,アシモフの「ロボット工学三原則」って,例えば,ロボットを黒人に,人間を白人に置き換えても,違和感なく成立するのだな.
第1条:黒人は白人に危害を加えてはならない.また、その危険を看過することによって,白人に危害を及ぼしてはならない.
第2条:黒人は白人に与えられた命令に服従しなければならない.ただし,与えられた命令が第1条に反する場合はこの限りでない.
第3条:白人は、前掲第1条及び第2条に反する虞れの無い限り,自己を守らなければならない.
どんなに厚遇されたところで,所詮奴隷は奴隷でしかない――だって原則は主人のために主人が作ったものなんだから.
「自我」を持った奴隷が,ルール自体の無根拠性に気付いて叛乱を起こしたところで,驚くには当たりません.
[町山智浩『底抜け合衆国』]
1997年に米国に移住,現在はシスコ郊外在住の映画評論家による,2000年夏〜2004年夏の米国レポート.
対テロの美名のもとドサクサ紛れに成立した「愛国法」は,監視社会の実現を許すことになった.「反戦的」との理由で,ピースサインも禁止だと.渡米中の日本人は気を付けなくちゃ.
政府と大企業が結託し,仕事を選べない貧困層に国内の汚れ仕事や兵役を押し付けつつ,「人件費の安い中国やアジア、中南米に「ものづくり」の現場をアウトソーシングしたアメリカは、投資と版権管理で不労所得を集める国を目指している」.
20年ばかり遅れて『1984』の世界が漸く実現したかのようである.やらずぶったくりの恐怖国家.
で,今の日本政府もそんな国を目指してる訳だな.
非常に嫌な気分になる本だが,笑える馬鹿話も載ってるのが救い.
2004/09/28 GESO