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記事No : 231
タイトル 2007/07/13■131 むんむんむしむし熱帯夜
投稿日: 2013/10/05(Sat) 16:32:33
投稿者管理人

[整形外科へは3週間おき: まぁそんなもんか]
 骨折が完治するのに要する期間は当然ケース・バイ・ケースだが,実際3箇月は見といた方がいいらしい,
 それだと俺は8月いっぱいまではかかる計算だ.
 夏場のゴムバンドは暑苦しくて嫌だなー...

[本はここ一月で15冊ほど: 少ない方]
△石川雅之『もやしもん 3』
 美里のモデルは笑い飯の西田だろうか?似てる.それにしても,男や細菌の描き分けはできても女の描き分けが下手だなー...
△田中圭一『鬼堂龍太郎・その生き様 3』
 何処へ行くのか分からない漫画で,毎回楽しみにしていたんだが,近頃ちとマンネリ気味である.
 その後も延々と都筑道夫を読み続けてて,老後の楽しみにするつもりだった「なめくじ長屋」シリーズも5巻目まで読み進めたところだが,今のところ一番良かったのは
○『女泣川ものがたり べらぼう村正』・○『続 女泣川ものがたり 風流べらぼう剣』
の二部作.隠れ売女の用心棒をしている旗本の若隠居が主人公の時代小説だが,いつもの軽妙さは影を潜め,マジに入れ込んで書いてる感じ.江戸情緒が横溢し哀切さが沁みる傑作なり.

[DVDはここ一月で1本: 非常に少ない]
○ジェントル・ジャイアント『GG・アット・ザ・GG』
 GGのDVD第2弾.1978年1月のBBCライヴが中心.昔ビデオのダビングで観たことがある内容だったが,画質は格段に良い.演奏は完璧.

[映画はここ一月で14本: 結構多い方]
 阿佐谷ラピュタ「田中登特集」.週替り8本上映を観通す.最後の1本は
○田中登『(秘)色情めす市場』(1974)
 (秘)は正しくは「まるひ」の記号.ロマンポルノのタイトルは,商品の性質上,割と適当に決められていたので,内容と無関係の場合も多いが,本作もその一例.初めて観たのは1975年,確か京都の弥生座という二番館で,単にエロ映画を観るつもりで行ったら,悲惨で猥雑な世界を描きながらも映像の美しいドキュメンタリタッチの作品だったので衝撃を受けた覚えがある.その後1977年と2002年にも観てるから,これで4回目になる訳で,俺は余程気に入ってるみたいだ.名作は何度観ても名作ってこと? 言い過ぎと知りつつ言えば「芹明香は菩薩である」.
 で,引き続きラピュタ「荒木一郎特集」.週替り8本上映に毎週通う.既に3本.
◎中島貞夫『893愚連隊』(1966)
 京都を舞台に非組織的=愚連隊と,組織的=ヤクザとのぶつかり合いが,程良くまったりと描かれる.最後のカーチェイスシーンも長閑.チンピラ3人組=松方弘樹・広瀬義宣・荒木一郎,戦中派ヤクザ=天知茂,天知を慕う混血児=ケン・サンダース,戦後派ヤクザ=高松英郎,3人組を裏切りヤクザに転じるスケコマシ大学生=近藤正臣...皆さんキャラ立ちまくり.松方の「ネチョネチョ生きとるこっちゃ」は,座右の銘としたい.
○村川透『白い指の戯れ』(1972)
 これを観るのは確か3回目.「白い指の戯れ」って,要するにスリのことなのね.伊佐山ひろ子のデビュー作で,俺にとってはポルノアイドル映画.紀伊國屋書店での万引きシーンは『新宿泥棒日記』(1969)へのオマージュか?
○弓削太郎『今夜は踊ろう』(1967)
 歌謡映画としてはシリアスな方.リメイクするとしたら,田宮二郎役は阿部寛で問題ないとして,荒木一郎役はよゐこの有野か? 梓英子役は誰がいいか? なんてことを考えながら観るのも一興.
 池袋新文芸坐では,特集「脇役列伝」として1日2作ずつ,日替りで計28本が上映された.さすがに全部観るのは無理だったが,半分は観た.
×山本迪夫『呪いの館 血を吸う眼』(1971)
×同『血を吸う薔薇』(1974)
 岸田森編.見逃してたんで楽しみにしていたのだけど,がっかり.お話は凡庸かつ幼稚だし,岸田ドラキュラは本家に較べて品が無く動物的だし...
△神代辰巳『四畳半襖の裏張り』(1973)
○同『黒薔薇昇天』(1975)
 芹明香編.と言ってもそんなに目立たない.永井荷風原作の前者は主演宮下順子の艶技がさすがで,芹明香はまだウブな半玉役.藤本義一原作の後者はブルーフィルム作りに精を出す男たちの悲哀をユーモラスに描く.芹明香は女優役であるが,監督役の岸田森(吸血鬼よりこっちがいい)と女優役にスカウトされる谷ナオミ(本作では縄で縛られない)の印象の方が明らかに強い.
◎川島雄三『しとやかな獣』(1962)
△須川栄三『けものみち』(1965)
 伊藤雄之助編.川島作品は,団地の一室を舞台に,詐欺まがいのたかり行為で稼いだカネで贅沢な暮らしをする悪党一家の日常が,能の様式を借りて描かれるダークなコメディ.時々狂ったような演出があって,シビれちゃう.須川作品は松本清張原作のドロドロした政治ドラマで,最近も3度目のテレビドラマ化がされた人気作品.映画としては良く出来てると思うが,何か辛気くさくてなぁ...
○蔵原惟繕『狂熱の季節』(1960)
△同『黒い太陽』(1964)
 川地民夫編.いずれも河野典生のジャズ小説が原作.前者は川地の無軌道な暴走ぶりが『勝手にしやがれ』を彷彿させる.郷^治が「新人」として出演.後者も同工異曲だが,やや冗長.
△中島貞夫『鉄砲玉の美学』(1972)
○深作欣二『暴走パニック 大激突』(1976)
 渡瀬恒彦編.中島作品は,最もかっこ悪く情けないという点においてかっこいいヤクザ映画.全編,頭脳警察の曲が流れる.深作作品はぐじゃぐじゃのカーチェイス場面が(やや長すぎるが)見応えあり.両作品に登場する杉本美樹の不健康な裸体が懐かしい.
○野村孝『拳銃〈コルト〉は俺のパスポート』(1967)
◎増村保造『偽大学生』(1960)
 ジェリー藤尾編.藤原審爾原作の野村作品は,使い捨てにされた殺し屋コンビが組織に反撃する話だが,兄貴分の宍戸錠がひたすらカッコイイのに較べて,弟分のジェリーはギター抱えて歌もうたってるのに今一つ地味.大江健三郎原作の増村作品では,全学連(作品中では「全学同」)と官憲の板挟みになって遂に発狂する偽東大(作品中では「東都大」)生役を好演.
△若松孝二『狂走情死考』(1969)
△同『現代好色伝 テロルの季節』(1969)
 吉澤健(状況劇場出身の無駄に二枚目な俳優)編.どちらも,退潮する全共闘運動と刹那的セックスをオーバーラップして描く,いかにもあの時代の作品.どちらも状況設定がシンプルすぎて物足りない.

2007/07/13 GESO


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