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記事No : 232
タイトル 2006/07/24■132 7月下旬(1)
投稿日: 2013/10/05(Sat) 16:33:04
投稿者管理人

○テリー・ギリアム『ローズ・イン・タイドランド』(2005)
 ティム・バートンのヌルさを鼻で笑うだけのことはある,悪趣味全開のギリアム版「ジャンキーの国のアリス」.映画的には実のところ冗長なのに,スクリーンから目が離せないのは,主演の魔少女 ジョデル・フェルランドの力による.ロリじゃなくても持って行かれちゃいそう.公序良俗に反する内容だからと言われればそれまでながら,10歳の娘(撮影当時)が主人公なのにR-15指定ってのは,なんだか理不尽.
○小林悟『鏡の中の野心』(1972)
 ラピュタ荒木一郎特集第4弾.C調な詐欺師 荒木が,カネと女と地位を手にして万々歳...と思ったら,結局女の手玉に取られてた,というお話.『日本一の色男』のポルノ版の趣.ひし美ゆり子ファン――いい年でしょうね――は必見.
△内藤誠『ネオンくらげ』(1973)
 同第5弾.どんどん堕ちてくのに何故か爽やかな主演 山内えみこの脱ぎっぷりの良さ以外には救いのない,じめじめした青春ポルノ.音楽はコロムビア怨歌時代の三上寛で,本人もギター流し役で出演――若い! 荒木は結局痴話喧嘩で刺し殺されるヒモ役.こういう役,似合うなぁ...
○吾妻ひでお『うつうつひでお日記』
 『失踪日記』が売れたお陰でこれも世に出た.目出度いことだ.小説や漫画の読者としての吾妻ひでおは実に素直だ.ときに殆どミーハーだ.似顔絵は一貫して下手だ.昔見た外国のテレビ番組の話で『アイラブ火星人』ってのは『ブラボー火星人』の誤りだ.あと,『がきデカ』が『ガキ刑事』だったり... ちゃんと校正してくれ,角川書店.
○都筑道夫 なめくじ長屋捕物さわぎシリーズ(『血みどろ砂絵』他 全11冊)
 読み終えるのが惜しかったが,まぁ,今後何度も読み返すだろうからいいか.でも,新作は永遠に読めないと思うと寂しい...
 都筑センセーは,最終巻となった『さかしま砂絵』のあとがきを「(最終話である)「びいどろ障子」で、なめくじ長屋の七十六篇目である。もちろん、最後の一篇にするつもりはない。」という言葉で締め括っている.この執筆時点が平成9年9月.センセーが亡くなったのは平成16年11月だから,その7年の間に77篇目以降の作品が雑誌に発表されたのかどうかが,非常に気になるところであるが,今のところ不明.知ってる方は教えてください.

2006/07/24 GES


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