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記事No : 260
タイトル 2010/05/23■179 四分五裂アワー再び
投稿日: 2013/10/05(Sat) 21:19:17
投稿者管理人

[老化は静かに]
 左脚に痛みが続くので整骨院で治療を受ける.
 背骨・仙骨の歪みから来ているという――案の定だったが.
 日頃の姿勢の悪さと筋肉の老化――これは避けられないが――を指摘される.
 「普通なら他の部位ももっと痛む筈なのに,これだけで我慢できているのは,健康だからです」とも言われたが,誉められた気がしない.
 当面は痛むような動きを避けるぐらいしか具体的対応策はない.一朝一夕に治るもんじゃないのね...

[死語は慎んで]
○真打昇進披露興行(新宿末廣亭五月上席)
 春風亭鹿の子――故 柳昇の娘.連れ合いの友達の友達――の真打昇進のお披露目ということで,久々に寄席に付き合う.
 祝いごとだからか,通常よりも出演者が豪華な気がする.共演は柳好,楽輔,昇太,小遊三,可楽,古柳枝ほか.
 鹿の子師匠は明るい芸風で器量良し.「皿屋敷」をソツなく演じた.
 誰が何を演ってたか既に記憶はワヤだけど,他の師匠の演目も「かわり目」「看板のピン」「長屋の花見」「てんしき」「締め込み」等,オーソドックスなものばかりだった.
 色物も楽しかったが,東京ボーイズが二人だけになっていたのは淋しかった.新たに高田文夫が加入したと聞いていたのだが...(←後日,共演は毎回ではないと知った.)

○5/2 目黒APIA40
 永井幽蘭(シャンソン・ノワール.須山公美子+美輪明宏みたいな芸風)・倉地久美夫(また新たな境地に移行しつつあるのか?)・三上寛(パワフルな還暦.良くも悪くも昔と変わらず).

△「いつものように〜架空の恋愛〜」(5/3 新宿MOTION)
 月本正のバンド はるひろの の企画コンサート.
 はるひろの(良くも悪くも「普通のロックバンド」化が進行中)・謹成祝花(舞踏+ノイズのソロ・パフォーマンス.何か中途半端)・倉地久美夫(前日より時間が短くて物足りない).

◎浜田信郎『東京飲み歩き手帳』(ぴあ 2010)
 信頼できる著者による痒い所に手が届く居酒屋ガイドブック.酒飲み必携の実用書.
 エリアからも最寄駅からも店名からも引けて便利だし,地図も分かりやすいし,人気が高すぎて入るのが難しい店――例えば山利喜や米山――は名前とおおよその場所だけ紹介するといった割り切り方も好もしい.
 毎年買うから,毎年改訂して欲しい.

○藤田紘一郎『ウッふん』(講談社文庫 2006.親本 2003)
 お腹にサナダムシを飼っていることで有名な藤田先生のエッセイ.
 病的な清潔志向に陥っている現代日本人に対する挑発と警鐘のつもりなのか,これだけ「ウンコ」という言葉が頻出する本も珍しい.
 人為的な抗菌環境がヒトの免疫力を低下させアレルギー体質を作る/性欲を弱める/異物排除の思想を助長する/循環型社会を破壊するetc.といった先生の指摘はごく正しいと思う.
 だが,誤った清潔志向を正すことは,理屈では分かっても,現実的にはまず無理な気がする.インドネシアの島でのフィールドワークに同行した教え子たちですら,皆が皆「ウンコが流れている河の水で」「歯みがきし、水浴びして」も平気な著者について行ける訳ではないくらいなのだから…
 俺自身にしても,温水洗浄トイレを常用すると「皮膚常在菌が流されて肛門周囲の皮膚が中性となり」「何でもない細菌までが皮膚に侵入し、炎症を起こし、肛門が痛くなる」と分かっていても,ウォッシュレットは気持ちがいいから,分かっちゃいるけどやめられない.
 因みに,同様の理由で,ビデを常用していると膣炎になってしまうそうだ.正に「洗いすぎればきたなくなる」.
 著者が語るように,文明人は便利さと清潔さのために自らの家畜化を進め,滅びの道を歩んでいるのかも知れない――日本人はその先頭にいるみたい.

○カトリーヌ・アルレー『わらの女』(創元推理文庫 1961.原著 1956)
 今では同じようにやっても完全犯罪は無理だと思われるのは,54年も前の作品だから仕方ないけれど,小説としては今でもかなり楽しめる.
 「女の虚栄の醜さを完膚なきまでに描いて」いるのは事実だし,サスペンス小説の傑作として読み継がれてきたのも至当だが,そうした側面だけを強調するのも不公平な気がする.
 今だったら,カネに踊らされる人間の滑稽な醜悪さを描いたダーク・コメディとして読めるだろう.
 衆人環視の中,生きているかのように装った死体を運ぶ場面には,スリリングながら――「らくだ」を思い出して――笑ってしまったけど,不謹慎ですかね?ですよね.

 漫画各種.野村宗弘『とろける鉄工所 4』(講談社イブニングKC 2010),清野とおる『東京都北区赤羽 4』(Bbmfマガジン 2010),西炯子『娚の一生 1〜3』(小学館フラワーコミックス 2009.完結),岩本ナオ『町でうわさの天狗の子 1〜2』(小学館フラワーコミックス 2007,2008.連載中),芳崎せいむ『金魚屋古書店 10』(小学館IKKI COMIX 2010)など.いずれも○.
 金魚屋古書店のスタッフが,図書目録作成のために『COM』全72冊を回し読みする場面があって,もの凄く羨ましかった.

[思う存分お茶を濁そう]
 ネットワーカーばるぼら氏のお誘いを受け,ONNYKと共にインターネット生番組「DOMMUNE」に出て「第五列」の説明をすることになった.
 準備を始めたところ,記憶も資料も相当散逸していることが分かり,呆然.
 でも,最も古いところで35年も前のことを思い出さなければならないのだから,まぁ,無理ないんじゃないですかね?ですよね.
 何を訊かれるか分からないけれど,放送当日は俺らがうろたえる様子を楽しめると思うので,ご覧ください.

 5/30(日) 19:00-21:00
 ヴィアンとヴィヴィアン Vian et Vivienne #2 第五列の勉強
 MC:ばるぼら/出演:GESO、ONNYK
 OPEN 18:45 / START 19:00
 ENTRANCE / TALKLIVE + DJ STREAMING: ONLY \1000(要予約)
 ■〒150-0011 東京都渋谷区東4-6-5サンライズビルB1F
 http://www.dommune.com/
 MAP:http://bit.ly/dAwYX0

2010.05.23 GESO


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